【K20Dレビュー】14Mで撮る6M ― 2008年03月30日 03時46分47秒
基本性能の紹介から、各画像仕上げやISO感度別の撮り比べ、サードパーティも含めた対応レンズの紹介、そして開発者インタビューなど盛りだくさんの内容で、K20Dを持っている人なら買って損はない一冊だと思います。
今日は、開発者インタビューで紹介されていた「裏技」の一つについて試してみました。
具体的には、「記録サイズを6Mに下げた上で、ファインシャープネスを最大まで上げて撮影する」というものです。
ごらんの通り、ただならぬ精細感と密度を持った写真を吐き出してくれました。
こちらはK100Dで撮影したものですが、おなじ600万画素でここまで違うものなのかと驚いてしまいます。
もちろんK100Dの方にはシャープネスをかけていないという理由もあるのでしょうが、おそらくシャープネスを最大にしたりすればやたら線が太くて見れたものではない写真になってしまうでしょう。
そう考えると、やっぱりファインシャープネスの効果は絶大で、何でこれを画像仕上げ設定の一機能としてポツンと置いてしまうのかと思ってしまいます(開発者インタビューでも司会の人につっこまれてましたが)。
【K20Dレビュー】改善要望 ― 2008年03月17日 23時07分37秒
何回かにわたってK20Dのレビューをしてきましたが、賞賛することがほとんどでは、ひいきの引き倒しのように見えてしまう(別にヨイショしてるつもりは全然無いんですけどね)ので、改善してほしい点もまとめてみることにします。
1.ライブビューについて
個人的に一番もったいないと思ったのはここです。ピント合わせに使うには厳しい画質だというのは以前にも書きましたが、ライブビュー時はISO感度や露出の変更も出来ず、レスポンスも低下してしまうため、現状ではなかなか使い辛いです。
確かにペンタミラーの構造上そもそもライブビューが難儀なのはわかりますが、他社もそれぞれのアイデアで機能を向上させている部分でもあり、今後も搭載するのであれば何とかしてほしいところです。
2.操作系について
私がペンタックスのデジタル一眼レフカメラを選んだ理由の一つに、操作系のわかりやすさがありました。他社の機種がどこをいじれば必要な機能を呼び出せるのかがわかりにくかったり何回もボタンを押さなければいけなかったりしたのに対し、ペンタックスは設定の階層が浅くなっている上、階層構造も感覚的でわかりやすいと感じたからでした。
K20Dも従来の操作系を維持しているので基本的に操作性は悪くないのですが、カスタムイメージや連写設定を変更するたびに「Fnキー→方向キー数回→OKキー」の操作が必要なのは、結構つらいです。ファームアップで、ダイヤルキー等への操作割り当てを実現してくれればなあ、と思います。
3.ファイル管理について
K20Dの高速連写を使っていると、100枚単位であっという間に写真の数が増えて行くわけですが、これを本体で管理するのは至難の業です。撮影に失敗した写真をまとめて消去したくても、一枚一枚選択して行かなくてはいけません。たとえば、「高速連写したシーンは一つのフォルダに纏める」機能があるだけでも、だいぶ変わってくるのではないでしょうか。
4.まとめ
なんか細々とした指摘ばかりになりましたが、現時点ではこのぐらいしか不満がないというのが正直なところです。ファーストインプレッション時に感じた、K10Dとは別物だという感覚は間違っていなかったと思います。全体的に、非常に完成度の高いカメラであることは間違いないでしょう。ペンタックスの絵作りに魅力を感じる方であれば、文句なしにおすすめだと思います。
【K20Dレビュー】 レンズとの組み合わせ ― 2008年03月13日 23時50分01秒
今日は、手持ちのレンズを使ってK20Dで撮った写真を並べてみました。

IMGP1520 posted by (C)ヒスイ
smc PENTAX DA 16-45mm F4 ED AL

IMGP1541 posted by (C)ヒスイ
smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited

posted by (C)ヒスイ
smc PENTAX-DA*50-135mmF2.8ED[IF] SDM

posted by (C)ヒスイ
TAMRON AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD
個人的な感想としては、レベルの高いレンズほどK20Dでより大きく能力を引き出されている、という印象を受けました。
特に、DA*50-135mmについては、スターレンズのウリである解像感と色調が最大限に発揮されているような気がします。
K10Dで使っていたときも何の不満も無かったレンズでしたが、これだけの潜在能力を持っていたんだなあと驚かされました。
こうなると他のスターレンズも欲しく・・・って、当分そんなお金はありはしないのですが(汗)
しばらくの間は、K20Dのいじり倒しに専念したいと思います。
【K20Dレビュー】 カスタムイメージ ― 2008年03月12日 00時00分00秒
今回は、それぞれの傾向をチェックしてみたいと思います。
使用レンズはsmc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited、仕上げ項目はすべてデフォルトで、ファインシャープネスは使用せずに撮影しています。
「ナチュラル」

IMGP3850_s posted by (C)ヒスイ
「人物」

IMGP3851_s posted by (C)ヒスイ
「風景」

IMGP3852_s posted by (C)ヒスイ
「雅(MIYABI)」

IMGP3853_s posted by (C)ヒスイ
「鮮やか」

IMGP3855_s posted by (C)ヒスイ
「モノトーン」

IMGP3854_s posted by (C)ヒスイ
いかがでしたでしょうか。
個人的に注目したいのは、やはり「MIYABI」です。
この色と色が溶け合っているような深みのある色彩は、上手く使えば他のカメラではちょっと味わえない写真に仕上げてくれるような気がします。
確か谷口泉さんが体感&トークライブで、「MIYABI」は海などの風景でもいけますよ、という話をされていましたが、確かにこの色彩でエメラルドグリーンの海を撮ったらどうなるのか、非常に撮影意欲をそそられます。
余談ですが、今回初めてJPEGの画質を最上位の「プレミアム」に設定したら、一枚あたりの容量が10メガを超えてしまい、フォト蔵でも元画像をアップロードできませんでした。
この暴力的な容量の画像でもアップロードできる別の投稿サイトを探さないといけないかもしれません・・・。
【K20Dレビュー】 高速連写で遊んでみる ― 2008年03月11日 00時50分59秒
3212 posted by (C)ヒスイ
なんで前の日記に書いたようなおかしな検索結果が出るのかをいろいろ想像してみた結果、「高速連写機能が全然注目されないのが原因ではないか」という結論に勝手に至りました。
そこで、高速連写の面白さを布教すべく?、こんな動画を作ってみました。
高速連写で撮った写真をつなぎ合わせただけですが、水が形を変えながら流れていく様がはっきり見えて、何ともいえない味わいがあります。
(アップロードの過程で圧縮されてしまっていますが、オリジナルはもっと鮮明です。)
魚眼レンズとかで撮った画像を使えば、ビデオカメラでは決して味わえない摩訶不思議な映像空間ができるかもしれません。
残念ながら私は魚眼レンズを持っていないのですが、我こそはと思う方は是非挑戦していただければと思います。
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